GIBSON J-200が好きで購入する前からネット検索を繰り返してきました。
検索ワードの推測一覧で「GIBSON J-200 鳴らない」といったものが必ず出てくるので興味深く読んでいました。
そこで私なりに、少しギターの音色について考えてみました。
※プロではありませんので私の個人的意見です。
巷で鳴ると言われている「マーティン D-28」を弾いたことがあります。
確かに、音は煌びやかに大きなサウンドで鳴り響きます。
フィンガーピッキングを主体にしている人には打ってつけのギターですね。
ストロークも分離感が良く気持ち良く演奏が出来ます。
素晴らしいギターでした。
ヤマハのLLシリーズも持っています。
TOPがイングルマンスプルースでARE処理されているものです。
深く雄大に鳴るのですが、煌びやか過ぎない落ち着いた感じです。
ストロークも気持ち良いです。
また、FG-130(1972)も手に入れました。
今まで所持したアコギでスモールサイズですが、音は一番大きいかもしれません。
バリンバリン、バチンバチンと鳴ります。少し下品な感じがしましたがこれはこれでハマりました。
竹原ピストルさんのFGの音も同じ感じがします。
※竹原ピストルさんのはドレッドノート型です。
テイラーも300シリーズから800シリーズまで一通り試奏しました。
とても弾きやすくて、綺麗な仕上がりでした。
私はメイプルサイドバックの600シリーズ、ジャンボサイズがツボでした。
どれも好きな音です。
新品は鳴らないのか?
「鳴る」定義があいまいですが。。。
まず最初に、新品だから鳴らないというのは少し乱暴な感じがします。
良いギターは新品でもボディ全体から振動しているのが分かります。
安い合板のギターは弦だけが鳴っているような気がします。音量もありません。
何よりも弾きづらくて、その時点で少しそのギターへの気持ちが萎えてしまうこともあります。
確かに新品は音が整理されていないというか、あちこちに音が分散されていっているような、まとまりがないというかそんな感じはします。時間と共にギターの木材、塗装、パーツが音の振動で全体が落ち着いて、まとまりを見せてくるのでしょう。
そして、時間の経過と共に「音が良くなった!」ということなんだと思います。
良いと思われるギターは、新品でも素晴らしい音を聞かせてくれます。
安いギターでも、そのまとまり具合によって素晴らしい音を聞かせてくる個体もあります。
でも買う時点では判断できないので、やはり初めから良い音の傾向の物を買いますよね。。。
私もそうします(^^;
J-200はどうでしょうか?
個人的な意見ですが、J-200は弦の鳴りだけを増幅したサウンドとは思えません。
マホガニーやローズウッドと同じ、一度音を吸収してから素材なりの音を増幅させてくれるような同じ感覚を感じます。ただ、スピード感は速いです。←この違いが大きい!
倍音の傾向が違うだけで感覚的には同じです。
※違う!という意見の方もいらっしゃることは重々承知です。
テイラーのメイプル仕様のジャンボモデルも試しましたが、こちらはもっと音量があってJ-200とは目指す音の傾向は違いましたが基本的に同じ感覚を得ました。
J-200も単純に音量だけで勝負するのであれば、ローズウッドモデルもレギュラーラインに入れてきてもおかしくないのではないでしょうか?カスタムラインでは販売しているようですが稀にしか見ません。
実はローズウッドモデルも弾いてみたいですけど(^^)
音は大きいみたいですね!
ローズウッドは全域でレンジが広い明瞭なオールマイティーな良い音です。
逆にマホガニーは、ミッドレンジ(中音域)がしっかりとしていて乾いた音です。
そしてメイプル、
私にはとてもメイプルの鳴りは、低音の厳つくて迫力のある、高音はきれいで、独自の倍音豊かなサウンドを奏でているように思います。
恐らく耳馴染みの良い中音域は若干薄い感じです。
音が濁らずクリアで素直な澄んだイメージです。悪く言うと硬質な感じです。
恐らく、この部分が「J-200は鳴らない」と言われる部分なのでは無いでしょうか。
唄もの伴奏にとっては、
ギター(低音)- ボーカル(中音)- ギター(高音)
丁度良い位置にこのJ-200は存在すると思っています・・・
唄メインの伴奏には、ローズウッドの中音域の音量は邪魔になったのでしょうか。
当時マイクで拾っていたので、ハウリング対策も兼ねて一石二鳥だったのかもしれません。
間違いなくソロギター向きに作ったのでは無いような気がします。
声との共存に主軸を置いたフラッグシップモデルがその立ち位置ではないでしょうか。
そう仮定すると、
- 音がデカすぎない。(声の邪魔にならない)
- 中音域で出しゃばらない。(声の邪魔にならない)
- ハウリングしにくい。(当時の環境下で)
ということになり、J-200の存在意義がある!ような・・・
実際に、アコギではストロークでの弾き語りをするのですが、演者も非常に気持ち良い!
録音していても声もギターもよく分離されて聞こえる、のです。
プラス、ダイナミックレンジが広いですね。
弾く強さによって表情が変わります。
かなり強くストロークしてもボディは暴れません。なんか余裕かましています。
弱く弾くと艶やかな感じがします。
如何でしょうか?
一度、J-200をガツンとストロークで弾いてみてください。
気持ち良いですから。
唄いながらがベストです。
※楽器屋さんでは恥ずかしいかもですが・・・